男性にも女性にも、結婚or転職の決断を迫られる機会は存在する。女性の場合には特に、男性の転勤についていくために退職せざるを得ないこともありうるし、妊娠や出産などによってフルタイムでの勤務が困難になり、転職を考えることも多い。また、男性にとっても、一家の家計を支える身としてより雇用条件の良い職場への転勤を考えることはよくあることだ。このようなときに注意したいのが、結婚、または転職によって将来起こりうるイベントも考慮した上での判断である。例えば、現在の仕事がつらいので結婚とともに退職したいと考えたとしても、その後子供が生まれたことによって専業主婦でいては生活ができなくなる可能性は十分に考えられる。その時、今よりも条件の良い職場がすぐに見つかるとは限らないのである。しかし、独身時代とは違ってゆっくりと仕事を選ぶ余裕がないため、意に沿わない職場で働くことも十分起こりうるのである。また、好条件の転職先を見つけ、仕事を優先させて結婚をあきらめた場合、必ずしも良縁に恵まれるとは限らない。遠距離恋愛になったために破局したカップルも少なくはないし、仕事が落ち着いたときには年を取りすぎており、結婚や妊娠・出産というタイミングを逃してしまったという人もいる。特に子供が欲しいと考えている場合には、年齢を重ねるほど可能性が低くなっていくため、一番に子供をと考えている場合には早めの結婚がおすすめである。実際、現在不妊治療中のカップルは年々増加している。自分たちの決断の時は見誤らないようにせねばならないのである。